●348 春の夕べ はるのゆうべ 〇おぼろづきそらにかかり

 表題:春の夕べ
 読み:はるのゆうべ

 収録:(A)大特撰樂譜 141,142 成樂會 1926(T.15).2.15 ◎[A2-13] Copy=[P13]

 記譜:単声(伴奏付き) 変ロ長調 3/4

 インチピット:ドシラ|ラソ|ソファファファ|ミソ

 曲:ショパン,フレデリック・フランソワ(Chopin, Frederic Francois*)(1810-1849)[ポーランド]
 原曲:願いOp.74-1(歌曲)
 詞:犬童球渓


[詞] ※ 大特撰樂譜 141,142より

1.朧月空にかゝり 寺の鐘は遠くひゞき
  今ぞくるる春の夕べ のどけき里や
  浮世(よ)の塵(ちり)も訪(と)はぬ里よ 浮世の汚風(けがれ)知らぬ里よ

2.花のかげ空にのこり 笛のしらべ遠くきこえ
  今ぞくるる春の夕べ 靜けき里や
  悔(くい)悩み訪(と)はぬ里よ うさつらさ知らぬ里よ

  [悔悟(クイ)懊悩(ナヤミ)|憂悶(ウサ)愁苦(ツラサ)]
   これにかへてもよろし


(C) Kyukei Kinenkan 2024